『ゼロ』は、ホリエモンこと堀江貴文さんの人生観や労働に対する考えなどを知りたい人にはオススメの本です。
堀江さんは、理路整然とシンプルな論調で物事を語っていますが、じゃあ、実際彼は何を言ってるの?ということをきちんと説明するのはなかなか難しいものだと、僕はこの本を読んで痛感しました。
ただの自己啓発本だと決めつけるのは早いです。
例えば働くことについて彼は語っています。
彼にとって働くこととは、お金から自由になるために行動することだと言っています。
これを真剣に考えると深いことだなと感じます。
お金から自由になるために行動すると言う言葉を鵜呑みにしてしまうと、彼の言いたいことがおそらく理解されないと思います。
例えば不労所得があれば働く必要なくなりますよね?そういう働く必要がなくなるレベルの複利や投資を目標に働けと言っているわけではないのです。
彼は冒頭で、働いていれば誰かと繋がり、社会と繋がれるそして人としての尊厳を取り戻せると言っています。
つまり、彼にとって働くと言う事は、直接的には自分のやりがいのためであり、それが間接的にお金を稼ぐことにつながるものだということです。
それを、「お金から自由になるために働く」と表現しているのだと思います。
よって、彼はこの世の中のどのような仕事においても価値があるというようなことを言っています。
つまり、仕事を良いものにも悪いものにをするのは働く人自身の問題であるということです。
そして、仕事が好きになったりやりがいを持つためにはそのものに対して没頭する必要があると言うことも伝えています。もし、その仕事が嫌いだった場合はただの経験不足だと言うことです。
お金と言うものに対しての価値よりも、時間や労働そして人の信用といったものを重く価値づける堀江さんの姿勢に学びがあると思います。