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確実に勝つための指南書『確率思考』

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何かの目標を達成したいと思っている人、成功したいと思っている人にはもってこいの本です。

僕自身も確実に勝ちたいと考えている人間の1人です。僕の興味は以下の通りです。

①FXで僕は勝てるのか?
②医者になってから開業して成功するのか?
③パーソナルトレーニングジムを作りたいと思っているが、上手く行くのか?
④美人と結婚したいと思っているが、可能か?

こんな問いに答えてくれるのがこの本です。ポーカー世界チャンピオンの方が書かれていますが、決してギャンブル本ではありません。自身の目標達成のための指南を与えてくれる本です。

僕の問い(興味)に結論から答えると、

「わからない!」が正解です。というか、そういう確実に勝ちたい!と思っているメンタルがそもそもダメ、つまり勝ちに遠ざかるということをこの本では言っています。

めっちゃくちゃ面白いです。

この本を買って読むべきだと思いますが、なぜ、「確実に勝つ!」というメンタルがダメなことなのかということだけお伝えしようと思います。

世の中の結果は大体、スキルと運で決まる

この本では、賭け(世の中の結果)というものはスキルと運で決まると言っています。

例えば、コインと投げてどっちが出るのかといった質問に対して、

・50%の確率で表が出る。

というのはスキルです。

しかしそれは確率であって、実際に表が出るかどうかは誰もわからないわけです。これが運です。

こんな当たり前のことなんですが、世の中の事象というものは複雑に絡まっていて、人間はそれを正確に捉えることができません。

例えば、イケメンなのに全然異性とお付き合いができない男性がいるとします。

彼は、出会いがそもそもないのが原因だと言います。しかし、彼の性格は自己中心的で、自慢話が多い人だとします。

さて、彼に彼女ができないのはなぜでしょう。

この場合、スキルは「出会いの数の少なさ、イケメン、自己中心的で自慢話が多い」です。運は、彼を好きになる女性との出会いの確率です。

客観的に見れば、

「いやそもそも、まずは自己中心的な性格を直すべきでは。そして、出会いの数が少ないというのは言い訳で、もっと積極的に出会いを増やす努力をしないのが原因じゃないか」

という意見が出てきそうです。

彼の主観で見れば、

「出会いの数が少ない!(自分が動こうか動かまいが、現時点での)」といった意見ですね。

これ、どちらも正しくないんです。

それはなぜか?

これは自己奉仕バイアスといって、私達は良い結果は自分のおかげで、悪い結果については運が作用したから自分のせいではないと考える傾向があるということです。これが他者の判断になると、真逆になり、他者から見れば、悪い結果はあなた自身のスキルが原因だとする傾向があるということです。

つまり、彼も私達も結果(今回で言えば悪い結果)からプロセスを評価しているからです。しかもですよ。そのプロセスの評価に偏りが生じているわけです。

彼が言っていることも極端で自分のスキル不足を認めていない、他者の意見も客観的すぎて運要素を考えていないから両方ダメなんです。

この問いの本当の答えは、

「わからない」が正解です。

「わからないが、確率的に見ればイケメンというポイントは良いが、自己中心性があって出会いの数を増やそうとしていないというスキル不足が見られ、その努力を行なった上で、運要素が関わってくるので、結果的にはわからない」

が正解なのです。

私達は、不確実性というポイントを軽視していることをこの本では警告しています。そうです、世の中の事象は複雑に絡まっているために、わからないこともあるのです。

今回の件で言えば、本当に出会いの運がなかっただけかもしれません。それは誰にもわからないのです。そして、スキル不足だったことも事実です。

しかし、その真実を歪曲して、運のせいだったり、スキル不足だったりと極端に人は判断をしがちなわけです。

その真実の追求をできないことで、私達は勝ちから遠ざかることを示してくれています。

自己満足のポイントとどこに持っていくか

つまり、この本で結局何を言いたいのかというと、

「勝ちたいのなら、勝率を上げるための学習をひたすらやれ。先人達から、そして自分の経験から愚直に学べ。反省しろ。そして反射的に客観的選択ができるようになれ。ただし、運要素が絡んでくるから、勝った負けたで一喜一憂するのはやめろ」ということです。

これってすごく大事だなって思うんです。

面白かったのは、勝った負けたで一喜一憂するなということです。

勝ちたいということは、勝つ喜びが欲しいということだと思うのですが、そのマインドをやめろと言っています。

それは、どういうことか。

まず、エビデンスとして敗北の苦痛は勝利の喜びの2倍らしいです。よって、極端な世界にいると疲弊します。だから、勝ち負けを求めるなということです。

そして、結果で満足するというマインドは、運要素があることの否定になるわけです。世の中の結果には運があるのにも関わらず、勝ったことで喜ぶというのはギャンブルの何ものでもありません。

よって優れた意思決定をする時点で自己満足をしろということを勧めています。結果はどうなるかわからないのだから、プロセスにおいて満足することが重要だということです。

結果がどうであれ、他人の実力や自分の過ちを認め、良い結果の中にもミスを見つけ、効果的に学習し、その結果として優れた意思決定者となることに満足感を見出す。

過ちをみとめることに満足し、責任逃れをしたことを後悔する、そのマインドを持つことに満足感を見出す。

勝ったもにが素晴らしいのではない。勝つために真実の追求、そして生産的な思考習慣を行なったものが素晴らしいという考えを持つことが真の勝利者なのだということです。

だから、そもそも確実に勝ちたいという発想自体がダメなんだということを理解させてくれた良本でした。

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