何かを成し遂げたいと思った時に、必ず壁にぶち当たる。
それは、外部の壁だけではなく、自分自身の中から発生するものだったりする。
自身の中から出てくるモヤモヤ感だ。これがかなり厄介。
そのモヤモヤが原因で動けない、目標はあるけどそれに対するモチベーションや行動力が伴わない。
そういう心理状況で困っている人に読んで欲しい1冊。
仕事の質は量でしかカバーされない
まず、認識すべきなのは、質は量でカバーできるということ。もっと大げさに言うならば、質は量でのみ成り立つ。
量を多くこなすとする。つまり、短い時間で仕事を行う。それにより、時間に余裕ができる。
その余った時間により、フィードバックをもらう時間に使ったり、下準備(計画)をする時間に使ったりすることで、PDCAをより多く回すことができる。
効率よく量をこなすためには様々なメソッドがある。
- 仕事の全体像の把握
- やるべきことに集中するための環境整備
- 工夫の工夫
工夫の工夫とは、つまり工夫できるところに対して更なる工夫を加えることだ。
工夫ができることに対して、人間は少しの工夫しか行わないことが多い。
例えば、パソコンや携帯の単語の登録である。単語をあらかじめ登録しておくことで、時間の短縮が行えることは誰でも想像できることだが、それを徹底してやっている人は少ない。
その誰でもできるような工夫に対して、徹底して行うことが工夫の工夫である。
量をこなせなくなる原因
量をこなすことが重要なのはわかったが、人間には必ず立ちはだかる壁がある。
それは、モヤモヤである。
私自身も、このモヤモヤのために行動力が制限された経験が何度もある。
こんな感じでいいのかな、とか、今やるべきことはこれなのかな、とか、本当にやりたいことはこれで合ってるのかな、
などと思いついたように悩みが出てくることがある。
これが、疲労と並行して、量をこなせなくなる原因となる。
モヤモヤに対しての解決策はメモ書き
モヤモヤの解決策は、この著者が最も推薦したい内容である。
それは、メモ書きである。
手順は、以下の通り。
- A4用紙の左上にタイトル、右上に日付を書く。
- 悩み(テーマ)を定め、を4-5行、20-30字を目安に書き出す。
- それを1分程度で行い、1日に10枚程度書く。(つまり合計10分程度)
悩みは全て書き出せば、気持ちがすっきりするらしい。
この効果は絶大で、PDCAの回転率が格段に上がるようだ。
私も実際に書き出してみたら、なんとなくすっきりした気になった。
今やるべきことも明確になった。
ここからは私の仮説ではあるが、
「悩みを書くというアウトプット」によって、答えがないと見なされていた悩みに対してのある程度の解決策が提示される感覚になって、気分が楽になるのではないだろうか。
答えがないとされる悩みに対しては、脳がその悩みを何度も反復することで、脳内エネルギーを消費してしまう。
一旦、その悩みを書くことで、悩みに対して「わからない」という解を提示することで、その無駄なエネルギー消費を避けることができるのかもしれない
とにかく、結果を出すためにはPDCAを回すことは重要だ。
そのために、無駄な悩みを持たないことは大事だが、どうしてもヒトはそういった悩みを持ってしまう。
そういう場合はすぐに書き出すことにより、気持ちをすっきりさせることがPDCAを回転させるコツとなるのだ。