金持ち父さん貧乏父さんを初めて読んだのは10年前のことだ。
当初と異なり、書いてあることがよく理解できたような気がする。
そして、こういう本を読めば読むほど金持ちというのは、「俺は金を持っているんだぞ」っと見せびらかしている人ではなく、お金の価値を理解し、投資の技術に優れている人間だということがわかる。
つまり、お洒落な服を着てお洒落な店で美人な女性を連れて飲んでいる男性ではなく、そこらで歩いているユニクロを着たおじさんが金持ちの可能性だってあるのだ。
実態が見えにくい分、自身で勉強して金持ちの感覚を掴まなければチャンスは巡ってこない。
そもそもなぜ金持ちを目指す必要があるか?
私が最近、この手の本を読んでつくづく感じるのは、金持ちになった人の、金持ちになる目的意識は、「お金持ちになりたい!」ということでは決してないことだ。
そのように感じたのは、2つ理由がある。
・金持ちになるための方法としての、「お金の使い方」がある程度限定されている。
・金持ちになるためには時間がかかる。
例えば、若い男がお金持ちになりたいとする。お金持ちになりたい理由は、金持ちはモテるからだとする。
しかし、実際にそうなることはできない。
実際にお金持ちになるには、自身の収入を投資に充てる必要がある。そして、使えるお金は限られてしまう。
また、お金持ちになるには20-30年スパンで物事を考えなければならない。
よって、現在のそのような欲求が叶うことはない。
つまり、金持ちになるためには、お金を持てた時にできることと真逆のことをやることになるのだ。
では、何を目的としてお金持ちを目指すのか。
「何かをやる理由あるいは目的は、やりたいという気持ちとやりたくないという気持ちた合わさったものである」
と書かれている。
金持ちなんてみんながなりたいものである。
しかし、現実的な問題が立ちはだかった際に、金持ちになるのを諦めてしまうから、多くの人間がなれないのである。
例えば、毎日節約しなければならない時、リスクを取って投資しなければならない時など。
そのような現実的問題が立ちはだかった時、それでも前に進むためには、心の奥にある根強い動機付けを持っていなければならない。
だから、金持ちになるための強い目的意識は必須である。
私にとって金持ちになるための目的意識は?
個人的な話になるが、私は経済的な自由が欲しくて金持ちを目指している。
この目的意識は実は少し弱い。
なぜなら、自由というのは経済性を取り除けば、どこでだって手に入れることができるからだ。
以前、お金のかからない趣味を見つけようとして登山に行った。それが私にとってはすごく楽しくて、私は自由を感じてしまった。
お金がそこまでなくても、自由は獲得できるということを体感してしまうと、金持ちになるための動機が弱くなったことを実感した。
しかし、経済的自由は、金持ちにならなければ絶対に獲得できない。
お金のために自分の時間を消費するのは、不自由の何者でもない。
そういう意味で、私は金持ちになるための挑戦を続けたいと思っている。
さて、私が改めてこの本を読んで学び直した3つの知識をここで共有しておきたい。
持ち家は投資ではなく負債
家を持つことを夢にしている人がいるので、倫理的な話も絡んでくるが、経済的側面から見れば、持ち家は投資ではなく負債である。
これは、持ち家を獲得するためにローンを払い続けているという場合である。理由は以下の通り。
・ローンを払い続ける必要。
・ローンを支払い終わっても経費がかかる。
・固定資産税も馬鹿にならない。
・持ち家になっても家の価値が上がらないリスクがある。
・投資に回せる資金が減る。
賃貸でも結局費用が飛んでいくのは変わらないから同じじゃない?と私は感じたし、持ち家ならではの生活の質の上昇かによる費用対効果の考えも含めて考える必要がある。
現実的にいいんじゃないかと思ったのは、
・不動産投資をして、その1室に自分が住む。
・中古マンションか中古一軒家を格安で仕入れ、リフォームして住む。
いずれにしろ、賢く選択する必要はありそうだ。
自分のビジネス持つ必要性
本書では、職業とビジネスを区別している。職業とは自分のプロフェッショナルを活かす仕事であり、ビジネスとは資産形成のための業である。
ここでいう資産とは、
・自分がその場にいなくても収入を生み出すビジネス
・株、債権、不動産、著作権、手形
である。
ビジネスをやるにしても、まずは財産の基盤が整ってなくてはならない。
財産の基盤とは、ビジネスをやるための準備資金やビジネスのためのプランである。
これらの基盤が整っていないから、余裕がないからビジネスなんてできないと言い訳をしてしまうのだ。
資産形成のためには、ビジネスを持つことは必須であるという認識を持って財産基盤を培う必要がある。
ビジネスを起こす、つまり会社を作ることで節税対策にも繋がり、さらに資産形成の幅が広がる。そこらへんも詳しく本質が記されていた。
自分に対する支払いが先、贅沢品は最後に回す
自分に対する支払いとは、資産に対する貯金のことである。
収入が入った時にまず行うのは、家賃の支払いや日用品の購入などではなくまずは収入の一部を資産に回すのだ。
その自己抑制心、つまり絶対に資産を増やしてやるという理性的な熱い思いが資産形成において必要なステップなのである。
そして、金持ちは贅沢品を最後に回すということも覚えておく必要がある。
つまり、資産形成によって生まれた財産によって贅沢品を購入するのだ。
この順序を徹底しよう。
私の場合だと、資産形成がまだまだなので、そもそも贅沢品を買えないということになるが、つまりそういうことである。