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行動力を高めるために自分を思いやる【自己肯定感を高めるセルフ・コンパッションWORKBOOK】

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私事ではあるが、プライドも高く完璧主義なために、ひとつ失敗したことがあるとたちまちやる気がなくなってしまうことがある。

原因を調べてみると、どうやらセルフコンパッションが足りていないうようだ。

失敗→やる気がなくなる→行動力がなくなるという悪循環によって、多くの時間を無駄にしてきた経験がある私としては、セルフコンパッションを学ぶことは必須事項であった。

入門書として、わかりやすそうな本を選んだ。それがこの本である。

1章 自己肯定感が低いのはなぜ?

2章 セルフコンパッションとは?

3章 マインドフルネス

4章 準備をしよう

5章 セルフコンパッション

脳内に存在する鬼の形相をした母親

まず、私の自己肯定感が低いのは母親の影響が大きいのだということを感じた。

自己批判というのは、とあるイメージ像をもとに脳内再生される。

例えば、遅刻をしてしまった場合、母親のような人間が頭の中に出てきて何度も何度も私を罵るわけだ。

そのようにして、完璧主義が形成されていくわけだが、その呪縛のようなものを断ち切るには実践が必要である。

セルフコンパッションとは?

まず、セルフコンパッションとは何なのかを考えなければならない。

セルフコンパッションとは、簡単に言うと自分への思いやりのことである。

セルフコンパッションは、今まで育った環境に左右されてしまうことが多い。自分に批判的な態度を周りが取ってきたような環境で育ってしまうと、セルフコンパッションは育ちにくいのだ。

しかし、そうした習慣を断ち切ることでセルフコンパッションを高めると、たくさんのメリットがある。

幸福感が高まり、ストレスも貯まりにくくなり、モチベーションが上がり、行動力が上がる。

私は、このセルフコンパッションの欠如により、多くの時間を犠牲にした。失敗や困難にぶつかった時は現実逃避をして寝込んでしまうようなことが多かった。

セルフコンパッションは、そもそも比較や判断とはかけ離れたものである。つまり、自身が何をしようが、ありのままの自分を受け入れる、そういった自分に対する優しさなのだ。

セルフコンパッションの3つのポイント

セルフコンパッションの3つのポイントは、この著作で言うならば、「人類の共通性」「自分への思いやり」「マインドフルネス」である。

人類の共通性というのは、自分が経験した困難や失敗というのは、自分だけに起こっていることではないということを認識することだ。

自分への思いやりは、言葉の通りである。

そして、マインドフルネス。これがセルフコンパッションの中で最も重症なキーワードだろう。

マインドフルネス

マインドフルネスとは、自分自身を良し悪しで評価しないことである。

1日を過ごしてみれば、良かったことも悪かったことも経験するが、それらの成功や失敗の出来事をありのままに受け入れることを行う。

自分自身を評価することのデメリット

自分自身を評価すること、その中でも失敗や挫折などの評価に対してはデメリットが生じてしまう。

そのデメリットとは、反芻である。

セルフコンパッションを欠如している人は、良かったことよりも悪かったことに意識を集中させやすい。

悪かったこと一点に意識を集中してしまうと、その出来事を反芻し、しかもその出来事に対しての批判を何回も反芻してしまうことで、ネガティヴな思考をぐるぐるぐると行なってしまうために、大きなエネルギーを消費してしまうのだ。

つらいことがあった時にやる気がなくなるのは、この事象が生じているからだと考えられる。

マインドフルネスのコツ

実際、ありのままを受け入れようと言われてもどうしたらいいかわからないかもしれない。

私自身も同じような疑問を持った。

簡単に言うならば、自分の思考と距離を置けばいい。メタ認知とも言われる。

マインドフルネスで一番やってはいけないことは、1つの考えだけに意識を捉われることだ。逆に言えば、様々な考えを平等に意識すればいい。

だと例えば、遅刻して上司に怒られたとしよう。

マインドフルネスができていない人は、悲しい、上司が怒っているのが恐い、自分はダメな人間だ、という考えが何度も何度も頭の中で再生するわけだ。

しかし、もし、自分以外の人間が遅刻して怒られていると考えればどうだろう。まぁ、そんなこともあるだろうと、というか遅刻するなんて珍しいね、気にするなよ別に大したことじゃないでしょ、などと俯瞰できはしないだろうか。

怒られた、という1つの事象に対して1つのネガティヴな考えだけを支持するのではなく、深呼吸をしてその事実だけを受け入れてみるのだ。

そのようにすることで、怒られたという出来事によって、ネガティヴな思考ループが繰り返されることはないし、改善に対してエネルギーを注ぐことができるわけだ。

この本を読んでの感想

以上、概念の説明があり、それらを克服するためのワークが書かれていた。

私は、座禅というのがセルフコンパッションを高めるツールなのだということを理解した。

また、何かが起こった際は、信頼できる友達に相談して、外部のメタ認知を利用するのも良い手法なのだということがわかった。

それと、とにかく自分を褒めてあげる意識がついた。毎日生きててすごいぞ、っと何の根拠もなく自分を褒めてあげることも大事なことだと思った。

しかし、セルフコンパッションを高めたからといって、やはり、自分自身が何の努力もしないのはダメだと感じてもいる。

セルフコンパッションは比較や判断から乖離したものであるようだが、私個人の話に限局すると、結局の目的は、行動力を高めることなのだ。それはつまり、他者の評価や比較を前提とする目的なのである。

この話は、金持ちになりたいならば金持ちになろうとするのはやめろ、結果が欲しければ結果を求めるのをやめてプロセスに集中しろなどの論理と似ているかもしれない。

兎にも角にも、間違いなく言えることは、セルフコンパッションが高いことは人生を豊かに繋がるということだ。

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