投資本をこの本含めて7冊読んだが、この本が一番読むのに時間がかかった。本の分厚さもさる事ながら、読んだ後の満足感もそれに比例していたように思う。エビデンスのあるエッセンスがてんこもりであった。
序文
1章 本当の金持ちってどんな人?
2章 億万長者への30の質問
3章 天才・秀才は金持ちになれない
4章 チャンスとリスク、勇気と恐怖
5章 金持ちになれる仕事、なれない仕事
6章 金持ちになるための配偶者の選び方
7章 買い物上手こそ金持ちへの道
8章 金持ちの家をのぞいてみよう
9章 億万長者もライフスタイル-現実と幻想
10章 ミリオネア・マインドを身につけよう
おわりに
この本の内容は膨大で、全ての内容にエッセンスが詰まっていた。今回は、私自身がこの本を読んでから、「1億円貯めるために私は何をすべきか?」という質問に答える形でまとめてみようと思う。
1億円貯めるために私は何をすべきか?
私が1億円貯めるために何をすべきか?今まで考えもしなかったことになるべく焦点を絞ってまとめてみる。
- 収入の20%を投資に回す。
- 良き配偶者を見つけるための投資を行う。
- お金のかからない趣味を持つ。
- ゴールを設定してそれを目指して邁進する。自分自身の生活を十分管理する精神力を身につける。
- リスクを背負ってビジネスに挑戦する。新規事業に対しては、マイナス材料をプラスに変え、リスクを最大限にまで抑える。勝負に勝つために様々な手を打つ。
- ビジネスチャンスを常に伺う。
- 買い物上手になり、家計支出を抑える努力を行う。ローンは組まない。
- 家を買う時は慎重に調査・分析・値引きを行う。
- 自分の仕事に誇りを持ち、新しいビジネスも自分が経験したものから選ぶ。
- 自分を信じ切る。自己への信頼を高める努力をする。
①収入の20%を投資に回す。
収入の15〜20%を貯蓄(投資)に回せば、誰でも億万長者になれるとスターリン言った。
実際にこれは事実なのか?例えば、インデックス投資の利回りを3%を仮定しよう(平均利回りはだいたい3%のようだ)。
私は現在3万3,333円を積立NISAを利用して投資している。これは、現在の収入15%ほどになる。仮に、この収入が一生続くとして、積立式で資産が30年後にどうなっているのかを計算してみる。
毎月積立額:3万3,333円
積立期間:30年
利回り:3%
最終積立金額:1942万4,369円
これでは資産家とは名乗れない。。。
では、最終積立額を1億に設定して、30年間で達成するために、どのくらいの毎月積立額が必要か、逆算してみる。
毎月積立額:17万1,604円
積立期間:30年
利回り:3%
最終積立金額:1億円
毎月積立額が17万1,604円だと30年後に1億円に到達できる。
毎月の収入20%が17万1,604円だから、毎月85万8,020円の収入が必要になる。
年収で表すと。1029万6,240円である。
医者になれば到達可能な数値。
理論的にも投資額20%というのはしっくりくるし、マインドセットとしてこの感覚はずっと持ち続けていくべき。
②良き配偶者を見つけるための投資を行う。
資産家には、良き配偶者がいる。良き配偶者がいる利点が本に書かれていたがその一番の理由は良き相談者としての存在だろう。
良き配偶者を見つけるための投資は怠ってはいけない。
③ お金のかからない趣味を持つ。
資産家の趣味はお金のかからないものが大半だという。資産家の趣味は、日曜大工や子供と遠足に行ったり、登山をすることだったりするー
今後、使えるお金が増えても、ショッピングが趣味といったことにならないように注意する。
④ゴールを設定してそれを目指して邁進する。自分自身の生活を十分管理する精神力を身につける。
資産家は向上心が高い。常にゴールを設定し、邁進するチャレンジングさとポジティブさを失わないようにする。そのために自己管理を徹底する。
⑤リスクを背負ってビジネスに挑戦する。新規事業に対しては、マイナス材料をプラスに変え、リスクを最大限にまで抑える。勝負に勝つために様々な手を打つ。
リスクを背負うことと資産家になることにはあきらかに無視できない結びつきがある。もちろん、リスクを負う行為はやらなければならないことだが、資産家はリスクに対するマイナス材料を徹底的にプラス材料に変える努力も怠らない。
また、何もしない、他人に人生をコントロールされることが最大のリスクである。そういう考えで言えば、チャレンジすることはリスクを避けることにも繋がる。
言葉遊びはさておき、常にチャレンジングな精神を持つことは、少なからず資産形成に良い影響を与えるのだ。
⑥ビジネスチャンスを常に伺う。
常にビジネスチャンスを探すことも大事である。資産家は、他の人にはない視点を活かしてビジネスを成功させている。常に、こんなサービスがあったらいいなーなどと考え続けることは大切だ。
⑦ 買い物上手になり、家計支出を抑える努力を行う。ローンは組まない。
資産家は買い物上手。無駄な支出を徹底的に削除している。もちろんローンも組まない。収入増加に挑戦することも同じくらい、支出を抑える努力も重要である。
⑧ 家を買う時は慎重に調査・分析・値引きを行う。
家を買う時は焦らない。不動産が提供してくれた家が気に入らなければ却下できる勇気と、値下げ交渉に持っていく勇気が必要。徹底的に調査することに時間と労力をかけるべき。
⑨ 自分の仕事に誇りを持ち、新しいビジネスも自分が経験したものから選ぶ。
自分の仕事に誇りを持つ。新しいビジネスも、オリジナルなビジネスがなお良いが、自分自身が経験したものから組み合わせたりすることで生み出されたものの方が成功しやすい。
⑩ 自分を信じ切る。自己への信頼を高める努力をする。
自分を信じ切る。これが最も重要な事項であると私は感じている。
私は自分自身を信じ切れていない節があった。しかし、自分を信じ切ることは、努力次第で可能である。
もし、そういう信じ切れない心情を持っているならば、まずは、マインドフルネス関連の本を読む。そして、その関連の本によるマインドフルネスの実践を行うことで、自己肯定感を養う必要がある。自分自身に自信がない人は大抵完璧主義であるか、完璧主義の家庭で育ったかだ。
自己肯定感と、自己を思いやる心が備わると、行動力に変化が出てくる。行動力に変化が出てくると、だんだんと受け入れた自分と、そしてさらに努力をしているかっこいい自分像が負荷されていく。つまり、ポジティブフィードバックによって、どんどん自信がつくだろう。
毎日ぐうたら生活をしていたり、ゴールを設定したのに達成できない自分をどうやって好きになれたり、信じ切れるんだっていう人には、本当にマインドフルネスを実践して欲しい。
私もまだまだ自分を信じ切れているとは言いがたい。しかし、自分を褒める習慣が身についたことで、以前の自分よりも少なからず自分を信じることができてきた。
自分信じ切ることでしか、ビジネスを新しく行うといったリスクを背負うこともできないし、自己管理を徹底することもできない、仕事に誇りも持てない、支出を減らす勇気も持てないのだ。
以上10項目、「1億円貯めるために私は何をすべきか?」について書いたが、書いたことは全て、「人格者になるためには何をすべきか?」といった回答としても相応しい内容だったように思う。
この資本主義社会の中で、やるべきベストな方法が淡々と記されている良書であった。ボリュームもかなりあるので、本気で自分を変えたい人は読んでみると良いだろう。