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物語は前向きなエネルギーを生み出す!『動機づける力』

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10年ほど前に購入した本を改めて読んでみました。『動機づける力』という本です。今読んでも色褪せることのない内容の本だと感じました。

第1章 モチベーションとは何か
第2章 ピグマリオン・マネジメント 
第3章 MBO失敗の本質 
第4章 モチベーショナル・リーダーの条件 
第5章 フェア・プロセス :信頼を積み上げるマネジメント 
第6章 人を動かす知恵 
第7章 正しい苦言の呈し方 
第8章 ストーリーテリングが人を動かす

組織マネジメント論を主に語っており、経営者やマネジャーの立場にいる人間にとって有用な内容となっています。

しかし、第8章(ストーリーテリングが人を動かす)のように、上の立場にいなくとも使えるような情報も書かれていて面白いです。

今回は、僕が最も面白いと感じたストーリーテリングの内容を自分の経験も踏まえて紹介していきたいと思います。

ビジネスにおいて必要な物語力

ビジネスにおいて説得というものは中心的な役割を果たしています。

その説得によく用いられているものがプレゼンですよね。

筆者はプレゼンは理性的に相手が理解をするので、相手の行動に繋がるわけではないことを指摘しています。

よりよい説得方法として人の心に訴える物語を語る方法があると言っています。

ではそもそも、物語とは何なのか?

物語とは、人生の中で起こり得た出来事を、個人的な感情体験のなかで理解し、人間の深い願望を満たすものです。

抽象的で理解しにくいかもしれませんが、

もっと簡単に言えば、「物語とは人生の変化とその理由を描いたもの」です。

物語の流れは以下の通りです。

・まずは安定した状況から始まる。

・永久的に続くと思っていた安定が崩される何かが起こる。

・安定を取り戻すために、非情で非協力的な客観的事実と戦う。

僕が思うに、物語のポイントは「困難」なのです。

それは、人生を有意義にするものが、バラ色の出来事ではなく、暗部にあるものだということを多くの人間が理解しているからです。

人は自分を苦しめる全てのことが自分の力になることを本能的に理解しています。だからこそ、物語の構成が人の心を掴むわけです。

物語を成り立たせるためには以下のポイントを抑えればいいわけです。

・個人の願望、人生の目標を述べる。

・その願望を遮る力との戦いを描く。

そのためには、

・自分(主人公)が人生の安定を取り戻すために何を求めているか。

・その求めている願望を満たすのを妨げているのは何か。

・その妨げに打ち勝ち、望みを達成するためにどのような行動を取るべきか。

を考えればいいわけです。

個人としての具体的な『ストーリーテリング』の使い方

僕は、人をマネジメントする立場ではないので良い具体例が思い浮かびませんが、個人として具体的にこういう使い方をすればいいんじゃないかなと考えていることはあります。

それは、人に何かを相談される時に、適切なアドバイスが出来るためには、このストーリーテリングが重要だと感じました。

また、相手に対して面白い話をする時にもこのストーリーテリングは応用が効くなと感じました。これら2つは、相手を動機づけることにも間接的・直接的に繋がるはずです。

過去の話になりますが、僕はよく医学部受験の相談をされることがあります。

僕自身、医学受験には苦労した身(受かるのに5年かかった)なので、医学部受験に失敗して落ち込んでいる人に対して、いかに自分が困難を乗り越えて目標を到達したかという話は熱く話せます。そういう話をした時に、ほとんどの場合、相手は真剣に話を聞いてくれます。

また、失恋した後とかに、自分自身が前を向くためというのもありますが、周りに失恋したことをネタとして報告することがあります。

自分がどういうようにしてその女の子を好きになり、どういうようにして振られたかを話し、その後の僕はどうすべきかという相談をします。

これもこのストーリーテリングと全く構成が同じですよね。相手も真剣に僕の未来についてアドバイスをくれたりするので、僕自身もそして彼らにもこの話は記憶付けられてるのだなと感じました。

僕は、人を動機付けたいというよりも、面白い話ができるようになりたい(これは動機付けと同義だとは思っています)ので、このストーリーテリングを応用して、

①人生の目標を考える。その目標は簡単に実現できるものではなく(買い物リストとかじゃなく)、それが到達できれば人生大満足できるような目標。  

②その目標を達成するのを妨げるものは何かを考える。 

③その妨げに打ち勝ち、望みを達成するためにはどのような行動を取るべきかを具体的に落としこむ。 

④困難に打ち勝てるようにその行動を取り、打ち勝つように努力する。 

⑤その目標が到達できれば、物語となる。到達できない場合は、困難に妨げられている状態なので、②から始める。

これを際限なくやっていけば、めっちゃ面白い人間になれるなーと思ったので、やってみます。やっぱ困難なき人生に味はないですね!

このストーリーテリングの他に、マネジメントに関して色々と学べる内容になっているので、興味ある人は是非読んでみて下さい。

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